2024年〜2025年にかけて、日本の「麻」を取り巻く環境は、静かに、しかし確実に変わり始めています。
その象徴が、大麻取締法(大麻取締役法)改正です。
この法改正により、
従来は極めてハードルが高かった大麻の栽培について、
用途・管理・成分を明確にした上での免許制度の整理が進みました。
そして2025年現在、
**全国でおよそ10件前後の「第一種大麻栽培免許」**が取得され、
日本国内でも“事業としての大麻栽培”が、現実的に動き始めています。
今、注目すべきは「麻の実(ヘンプシード)」
この流れの中で、最も社会実装に近く、
かつリスクが低く、産業として育ちやすい領域。
それが、麻の実(ヘンプシード)食品です。
麻の実は、
- 精神作用成分THCを含まない
- 食品として世界的に流通実績がある
- 栄養価・機能性が非常に高い
という特徴を持ち、
「大麻」ではなく「食材」として語れる稀有な存在です。
だからこそ、
法改正後の日本において、
最初に“広く受け入れられる麻由来プロダクト”になる可能性を秘めています。
国産麻の実食品が持つ、3つの価値
1. トレーサビリティと信頼性
国産原料であることは、
- 栽培者が見える
- 環境・土壌が説明できる
- ストーリーを持てる
という意味で、食品として極めて大きな価値になります。
特に日本市場では、
「誰が、どこで、どう作ったか」が
購入判断に直結します。
2. 輸入依存からの脱却という意味
現在、日本で流通している麻の実原料の多くは海外産です。
(カナダ、中国、EUなど)
国産麻の実が育てば、
- 為替リスク
- 物流リスク
- 国際情勢リスク
を抑えつつ、
国内で完結するサプライチェーンが構築できます。
これは、食品産業として非常に健全な進化です。
3. 「麻=危ない」という誤解を溶かす存在
麻の実食品は、
✔ 日常に近い
✔ 食べて理解できる
✔ 体感が穏やか
という特性から、
社会の誤解を解く“入口”として機能します。
いきなり医療や嗜好に進むのではなく、
まずは「食」から。
これは、日本における麻文化の再構築において、
極めて重要なステップです。
とはいえ、課題もまだ多い
期待が大きい一方で、現実的な課題も存在します。
- 栽培ノウハウの不足
- 収量・コストの不安定さ
- 加工・規格化の未整備
- 表示・法解釈の慎重さ
2025年時点では、
国産麻の実は「量産フェーズ」ではなく、
実証・育成フェーズにあると言えるでしょう。
だからこそ今は、
短期的な利益を狙うのではなく、
5年、10年スパンで育てる視点が求められます。
DropStoneが見ている未来
DropStoneはこれまで、
海外(主にカナダ)有機ヘンプシードを軸に、
- 原料輸入
- 加工
- 卸売
- OEM開発
を行ってきました。
9年間、麻と向き合ってきた立場として、
私たちは国産麻の実を「脅威」ではなく、
次のフェーズへの必然的進化だと捉えています。
- 国産と海外産の役割分担
- 品質基準のすり合わせ
- 加工・商品設計の共有
こうした連携が進めば、
日本独自の「麻の実食品文化」は必ず育つ。
そう確信しています。
国産麻の実食品は、これからが本番
2025年は、
「国産麻の実元年」になる可能性を秘めた年です。
まだ数は少ない。
まだ流通も限定的。
でも、確実に芽は出始めています。
この芽を、
一過性のブームで終わらせるのか、
次のスタンダードに育てるのか。
その分かれ道に、
今、私たちは立っています。